Komogomo
広報誌こもごも


当園の広報誌「こもごも」は、「悲喜(ひき)こもごも」より名付けています。
「悲喜(ひき)」とは「悲しさと喜び」、「こもごも」は「入り混じる。次々に」を意味します。
総じて「こもごも」は一人ひとりの心の中が、嬉しさと悲しさで入り混じっていることとなります。
当園の広報誌は、利用者様のおひとりおひとりの毎日に寄り添ったものでありたいとの願いを込めて作成させていただいております。
人生の折り返し地点はとっくに過ぎ去っていますが
、やりたい事3分の1も終わっていない行事委員の
叶です。
4月、5月合同のお誕生日会が行われ、当日お誕生日
の方3名を含む沢山のお誕生日の方のお祝いをさせて
頂きました(^^)/
「そっくりやなぁ!ええのもらったな」と他の誕生日
の方が、プレゼントで貰った絵をのぞき込んでプレゼ
ントの見せあいをされる方
「大好きな(美空)ひばりちゃんと誕生日が近いのよ
」と嬉しそうな方
色々な方をみんなでお祝いさせて頂き、最後に5月の歌
「茶摘み」を歌い、楽しい時間を過ごしました♪♪
本日のお誕生日ケーキは、抹茶ケーキです!ほうじ茶ラ
テと一緒におやつの時間に栄養課さんから提供させて頂
きました(^^)/みなさん美味しそうでした☆
4月、5月の皆様本当におめでとうございます。
介護職(男性)が日々感じた事を話す、略して「介男話」です。
介護の様な対人援助職をしていると、どうしても突発的な事があったりして
委員会とかの時間にピッタリと全員が集まれない事もあります。
そんな時のヒマつぶしにコラムを配布しているのですが、
まぁオマケ程度なので読んでいる人も読まない人も、
感想とかのリアクションも無い訳で…
そんな訳でここに掲載しているのです。ひまつぶしにどうぞ♡
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委員会が始まるまでの暇つぶしコラム |
『価値観が合わない』
僕は数年前、管理職となった。といっても、
サナギから蝶に変わるような劇的な見た目の変化はある訳もなく、
自身のあり方や周囲から求められる事が変わるだけだった。
そもそも僕は、課長とか次長と聞くと、
バーコード頭のオッサンをイメージしてしまう世代であるが、
今の所オッサンではあるがバーコード頭ではない。
(誰がオッサンやねん!!)![]()
この「何をイメージするか」という事は、
人の価値観を左右するからタチが悪い。そんな話。
僕がまだ学生で、実家で生活していた頃、エアコンは「贅沢品」だった。
TVのニュースで生活保護を受けている人が
夏の暑さで亡くなったという事件が報道され、
コメンテーターは「生活保護の人がかわいそうだ」
「なぜエアコンを許可しなかったのだ」等、
生活保護者をかばう声が飛び交う。
「おもいっきりTV」でみのもんたが
「ひじきは体に良い」と言えば一週間ひじきを出し続ける母が
それを見て息巻くのは当然の流れで、僕が学校から帰宅するなり、
母は行き場のない怒りを僕にぶつけてきた。
生活保護を受けている人は所有してはいけない物、
いわゆる「贅沢品」が決まっていて、
そこにエアコンが含まれていて(あくまで当時の話)
生活保護者がかわいそうだと言う。
母は働きたくても働けない、ボロボロの服を着た
おばあさんを生活保護者としてイメージしているらしいが、
ニュースを見ていない僕は、お金が受給されるなり酒を買いに行く、
働く気のないオッサンをイメージした為、かわいそうだとは思わなかった。
そんな僕に母は「あなたは一生結婚できない」と言い放った。
(結婚出来たし!!)![]()
この時、僕と母は「生活保護者の死」という事実に対して、
その人をイメージして想像の中で会話をしていたのだ。
「価値観が合わない」なんて時は、
このイメージからの「仮説の立て方」(~だったのだろう等)が
全く違う時なのだと思う。
今までどんな経験をしてきて、どんな物の見方をするか。
それは「正しい」とか「正しくない」とかの問題ではなく、
「どんな仮説を立てるのか」だけ。
そして仮説は事実が分からない限り、どんな物でも「可能性がある」のだ。
それでも人は、自分の仮説が「正しい」と思ってしまいがちだ。
自分の価値観を「正しい」と思って過ごしているのが一番楽だし、気持ちが良い。
だから違う価値観の人と出会ってしまうと
「あの人は間違っている」と攻撃したくなってしまうのだろう。
自分の考えは「正しい」のか、「可能性がある」のか。
相手の考えは「正しい」のか「可能性がある」のか。
一度冷静に深呼吸をして考えてみて欲しい。
一週間ひじきが出続ける事が、どれだけつらいのかを・・・
おしまい。
介護職(男性)が日々感じた事を話す、略して「介男話」です。
今回は2~3年前の委員会で配布したコラムですが、
職員Kさんとの思い出話です。
Kさん、僕もう40超えて娘も二人共大きくなりました。
いつかまた飲みに行きたいですね。
それではひまつぶしにどうぞ♡
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委員会が始まるまでの暇つぶしコラム |
『大地震が来る日まで待つ理由』
みなさんは「プラシーボ効果」を御存知でしょうか?
ラテン語の「喜ばせる」という意味のプラケーボが語源で、
何の効果もない物を薬として処方し、患者が治ると信じ込んだら
本当に効果が出るといった「思い込みの力が状態を変化させる」現象の事を言います。
臨床心理学では、どの心理療法の技法を使うか、という事よりも、
クライアントとセラピストの信頼関係の方が
治療効果に影響を及ぼすなんて考えもあるらしい…
昔、Mさんという利用者が居た。
パッと見はいわゆる「施設に入っている高齢者」という感じがなく、
普通のおばちゃんで、会話もしっかりと行える人だった。
(話をしばらくしていると「アレ?おかしいな」と感じられますが)
Mさんは不眠症で眠剤が処方されていた。
毎日19:00頃から「薬まだ早いか…?」「まだ早い8時まで待って」の
やりとりが3回位あって(早く飲みたがるのです)
20:00に薬を渡すと「これがないと眠れへんねん」というのが日課だった。
ところがある日、理由は忘れたが眠剤が中止となり、
次の受診日まで眠れるかどうか様子を見る事となった。
その初日、夜勤に当たったのが勤続1~2年目の僕だった。
いつも通り19:00頃「薬まだ早いか?」と来たから
薬はない事を伝えると「そんなん眠れへんやんかー」と訴えてきた。
その後も何度もやって来て「頼むわー薬おくれー」と繰り返し、
段々僕が意地悪して薬を飲ませていないような構図となっていき、
実際、翌朝出勤した職員に「あの兄ちゃんが薬くれへんから一睡も出来ひんかった」と話していた。
(ちなみに当時夜間看護師はいなかった)
以降Mさんは夜眠れず眠剤を職員に訴え続け、数日後また僕が夜勤となった。
共に夜勤をする相方はKさん(女性)。
このKさんは目つきと口は京都でも5本の指に入るほど悪いが、
気立てが良く、利用者を1人の人間として普通に接し、
利用者とよく世間話をするから利用者から人気があった。
19:00を過ぎ「今日も薬ないんかー」と暗い表情でMさんが来た。
僕は内心「うわーまた一晩中続くのかー」と思っていたら、
Kさんが「まだ早い、8時まで待って」と言った。
「Kさん眠剤中止ですよ」と僕が言うと、
「何言ってんねん、薬あるでー8時な」とMさんにもう一度言うと
Mさんはさらに表情を硬くして「絶対やで、頼むで」と一旦引いた。
20:00になるとK川さんはコーヒー用の粉末クリームを紙で少量くるみ、
「これ飲んだら朝までグッスリや」とMさんに渡し、
Mさんは「喜んで」それを飲んだ。
しばらくして様子を見に行くとグッスリと眠っていたから、
寮母室に戻ってKさんにその事を伝えた。
大股を開いてイスに座り、タバコをふかしながらニヤリと笑い
「薬が欲しい言うてるのやから何でもえーから白い粉渡しといたらええんや、可哀そうやろ」
と話すKさんはまるで仁義のある菅原文太の様だった。
Kさんがプラシーボ効果を知っていたとは思えない。
ただ「眠剤なしでも寝られるか」という事にしか注目していなかった
他の職員と違い、「薬がないと不安」で
「不安で過ごしているのは可哀そう」という、
職員というより1人の人間としての道徳心から工夫し行動をしたのだ。
そしてMさんが服用していた眠剤は錠剤であったが、
日常的な関わりの中で信頼関係を築けていたからこそ、粉末であっても信じ込み、
効果があったんだと思う。
その後Mさんには偽薬としてラムネを1個飲んでもらう事となり、不眠になる事はなかった…
ちなみにこのKさんには独身で1人暮らしの頃とてもお世話になり、
僕の結婚式にも来て頂き本当に感謝しているのですが、
ある日仕事が終わり寮母室に戻ると「送ったるから1分で着替え」と
送ってくれる事となり、帰り道うどん屋で夕食を奢ってくれた。
(当時バス通勤だった)
ところが1杯だけとビールを飲み始め、結局5~6杯位飲みやがった。
帰る時「車の運転大丈夫ですか?」と聞くと
「あんなん飲んだ内に入らへん、早よ車乗り」と車を走らせた。
(15年以上前の事ですから…)
ところが駐車場を出てすぐに「アカン酔っぱらって真っ直ぐ走られへん」と言い出し、
「センター線に沿って走るからアンタ対向車きたら知らせて」と
ムチャクチャな事を言い出し、307号線の真ん中を走り始めた。
僕は対向車が来ない事を祈りながら、死ぬ思いで対向車が来たらKさんに知らせ、
家に帰った時は全身汗ビッショリだった…
僕はその日から大地震が来たらどさくさに紛れて
Kさんをシバこうと心に決めている。
だからKさん、その日が来るまで身体に気を付けて元気に働き続けていて下さい。
おしまい
(無くそう飲酒運転)